市田柿

市田柿について
市田柿とは
 干し柿は長野県が全国一位の出荷量を誇る品目(農林水産省平成29年特産果樹生産動態調査)で、県産干し柿のほとんどは飯田・下伊那地域(南信州)で栽培・加工されている「市田柿」です。「市田柿」というのは、現在の長野県下伊那郡高森町の市田地域で栽培されていたことから名前のついた在来の渋柿の名称です。これを干し柿にしたものも「市田柿」と呼びます。
 「市田柿」の名称で出荷が始まったのは大正10年(1921年)からと言われ、既に100年の歴史が刻まれています。また、この原料となる渋柿の栽培は600年以上にも及んでいます。
 干し柿は、ころ柿とアンポ柿に分類されますが、「市田柿」はころ柿のタイプで、生柿に対する重量比で1/4程度まで干し上げられ、和風のドライフルーツと言われます。果実の表面は、きめ細かな白い粉に覆われ(白い粉は乾燥の過程で果実内部からしみ出したブドウ糖が結晶化したもの)、果肉はきれいなあめ色です。食味は、羊羹状のもっちりとした食感で、糖度が65~70%あり、天然糖分の上品な甘さが特徴です。また、20~30g程度の小さな干し柿で、お茶請けとして召し上がるには最適な大きさです。
栽培の歴史
 特産の干し柿「市田柿」のには長い歴史があります。
 高森町が発刊した「市田柿のふるさと」をご覧いただくと誕生からの歴史を知ることができます。


昔なつかしい柿のれんの風景
現在は、専用のハウス等の干し場に吊されています。
関連リンク
市田柿の出来るまで
「市田柿」は、仕上がるまでに、多くの工程があり、手間をかけて作り上げます。
飯田市「南信州・市田柿ホームページ」市田柿を知る(外部リンク)
よくある問い合わせ
白い粉は何? もどりとは? 果肉の黒い点は何? 保存方法は?など
JAみなみ信州「市田柿Q&A」(外部リンク)